製作・高野実紅 / ナレーション・海上夕葵 / 音声編集・長谷川綺

「私の背中、実は曲がっているんだけど、
あなたには『大したことじゃないけどちょっとおかしいと思っている部分』はありますか」

この問いを投げかけた時、様々な答えが返ってきました。

「自分もそういえば…」「実は気にしているけど話したことがなかった」「逸脱について自分はこう思っている」などの声を集めます。

また、基準とは誰がどのように作っているのでしょうか。

少しの逸脱は大したことではありません。

しかし国や時代が変われば基準も変わり、逸脱するものも変わり、逸脱するものへの対応も変わります。

あなたはどんな基準に対してどんな逸脱を持っていますか。

今の私たちの、自分では実は「ちょっとおかしい」と思っている部分をオープンにしたときに、何が見えてくるか探ります。


今後のプラン


卒業制作までは身体の「逸脱」をオープンにすることを試みました。

制作の動機の根底には、日常生活上もっと体や心や行動や考え方の「逸脱(感)」をオープン話すことはできないのか、という疑問があります。

そのため今後は、ワークショップやインタビューと記述などの方法を用いて、個人の心や行動や考え方の「逸脱(感)」も扱いたいと考えています。

また、美術としてのアプローチの仕方を模索していきたいです。